プロフィール
平山郁夫Hirayama Ikuo
昭和5(1930)年6月15日、広島県瀬戸田町(現・尾道市)生まれ。
東京美術学校(現在の東京藝術大学)日本画科卒業。昭和28(1953)年、「家路」で院展初入選。昭和39(1964)年日本美術院同人、平成8(1996)年日本美術院理事長に就任。平成10年(1998)文化勲章を受章。
ほかに、ユネスコ親善大使・世界遺産担当特別顧問、東京国立博物館特任館長、文化財赤十字活動を提唱する文化財保護・芸術研究助成財団の理事長などをつとめた。
平成21年12月2日永眠(満79歳)。
平山郁夫が描いた世界
平山郁夫 略歴
- 1930(昭和5)年
- 0歳6月15日 広島県豊田郡瀬戸田町に生まれる。
- 1945(昭和20)年
- 15歳8月6日 学徒勤労動員先の広島陸軍兵器支廠で原爆に被爆。
- 1947(昭和22)年
- 16歳4月、東京美術学校日本画科予科に入学。
- 1952(昭和27)年
- 21歳東京美術学校日本画科を卒業、東京藝術大学美術学部日本画科副手に就任。主任教授は前田青邨で、以来前田青邨に師事する。
- 1953(昭和28)年
- 23歳第38回院展に作品《家路》が初入選、以後入選を重ねる。
- 1959(昭和34)年
- 29歳第44回院展に《仏教伝来》が入選。河北倫明氏の新聞評に取り上げられる。
- 1961(昭和36)年
- 31歳第46回院展に出品した《入涅槃幻想》が日本美術院賞(大観賞)を受賞。
- 1962(昭和37)年
- 32歳第47回院展に出品した《受胎霊夢》が日本美術院賞(大観賞)を受賞。
第1回ユネスコフェローシップにより、ヨーロッパへ留学。(10月~翌年5月)
- 1964(昭和39)年
- 34歳日本美術院同人に推挙される。
- 1966(昭和41)年
- 36歳東京藝術大学第1次中世オリエント遺跡学術調査団に参加、カッパドキアの洞窟修道院壁画の現状模写に従事する。
- 1967(昭和42)年
- 37歳法隆寺金堂壁画再現事業に参加、第3号壁を担当。
- 1968(昭和43)年
- 38歳初めてアフガニスタン、中央アジアを取材。シルクロードと仏蹟の取材は、以後毎年のように行われ160回以上となる。
- 1973(昭和48)年
- 42歳東京藝術大学教授に就任。
- 43歳5~6月、アレキサンダー大王東征路の考古学的調査団(団長江上波夫)に参加、アフガニスタンからトルコまで陸路シルクロードの遺跡を取材。
文化庁から高松塚古墳壁画の現状模写を委嘱される。
- 1974(昭和49)年
- 44歳バチカン宮殿内現代宗教美術コレクションに、新作《古代東方伝教者》を寄贈。ローマ法王パウロ六世に拝謁、聖グレゴリオ騎士銀褒章を贈られる。
- 1975(昭和50)年
- 45歳初めて中国を訪問。
- 1979(昭和54)年
- 49歳9月、北京で平山郁夫展開催。初めて敦煌莫高窟を見学する。
- 1988(昭和63)年
- 58歳ユネスコ親善大使に任命される。
- 1989(平成元)年
- 59歳東京藝術大学長に就任。
- 1993(平成5)年
- 63歳文化功労者として顕彰される。
- 1996(平成8)年
- 65歳日本育英会会長に就任。
- 66歳日本美術院理事長に就任。
- 1997(平成9)年
- 故郷の広島県瀬戸田町に平山郁夫美術館が開館。
- 1998(平成10)年
- 68歳文化勲章を受章。
- 2000(平成12)年
- 69歳12月31日、構想三十余年、実制作期間二十年に及ぶ大作《大唐西域壁画》(奈良薬師寺玄奘三蔵院壁画)が完成。
- 2001(平成13)年
- 71歳東京藝術大学長に再任される。
- 2004(平成16)年
- 74歳山梨県北杜市に平山郁夫シルクロード美術館が開館。
- 2005(平成17)年
- 東京国立博物館特任館長に就任。
- 2009(平成21)年
- 79歳12月2日 永眠。