NHK退局後、市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、様々なメディアでの切り口鋭いコメントが好評のジャーナリスト:堀潤氏と、歴史とその傍らにある生活をテーマに撮影を続ける写真家:菱田雄介氏の特別対談を開催します。
平山郁夫はシルクロードを旅する中で、文化財保護の必要性を切に感じ、「文化財赤十字構想」を提唱してライフワークとして取り組んできました。さらに、彼は「歴史の生きた証人である遺跡や文化財を守ることは平和の象徴にほかなりません」と言い、文化財保護を通し文化交流を深め、平和な世界の構築を呼びかけています。
破壊された「アフガニスタンの未来仏《青の弥勒》」を、スーパークローンで復元した本企画展。今回の特別対談を通じて、改めて平山郁夫が掲げた“文化交流”について考えていきます。
—————— 【概要】 ——————
テーマ「破壊される文化財、分断と文化交流」
出演:堀潤(ジャーナリスト:元NHKアナウンサー)×菱田雄介(写真家)
日時:9月18日(日)14時~
場所:平山郁夫美術館 第3企画展示室
参加料:無料 ※ただし美術館入場券が必要です。
整理券を発行します 事前にお申込みください。
※企画展会期中、菱田雄介氏が撮影したアフガニスタンの写真を展示します。
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【堀潤 (ほり じゅん)】
対談にあたって
「今、世界の分断は深まるばかり。対立と緊張、疑心暗鬼と暴力。途方に暮れそうになるが諦めたくはない。何をすればその分断を手当てできるのか。歴史と境界を超え、探求を続けた平山郁夫さんが遺し、示して下さった文化交流の軌跡。今回の展示で、分断の手当ての実像に触れる事ができると確信している。ぜひ多くの方々と共に観て、考え、行動したい。」
プロフィール
1977年兵庫県生まれ。NPO法人8bitNews代表理事 / 株式会社GARDEN CEO /株式会社わたしをことばにする研究所代表取締役
立教大学文学部ドイツ文学科卒業後、2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター「Bizスポ」キャスター等、報道番組を担当。2012年、市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、2013年4月1日付でNHKを退局。現在は、TOKYO MX「モーニングFLAG」のMCをはじめ、AbemaTV「Abema Prime」、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」や「ウェークアップ」などに出演し、国内外の取材や執筆など多岐に渡り活動中。
淑徳大学人文学部客員教授。「Forbes Japan」オフィシャルコラムニスト。2019年から、早稲田大学グローバル科学知融合研究所招聘研究員に就任し、SDGsフロンティアラボで官民の枠を超えたイベントや情報発信を企画している。2020年、自身で監督、出演、制作を行った映画「わたしは分断を許さない」を劇場公開。米国ボストン日本映画祭正式招待作品。短編作品は国際映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020で特別上映。
Twitter @8bit_HORIJUN
8bitNews http://8bitnews.org
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【菱田雄介(ひしだ ゆうすけ)】
対談にあたって
「奈良薬師寺の玄奘三蔵院(げんじょうさんぞういん)に奉納された平山郁夫画伯の大唐西域絵画(だいとうさいいきへきが)の前に立つ時、玄奘の見た光景と、1400年後に平山氏の見た光景の差異を思わずにはいられない。そこに描かれた嘉峪関(かよくかん)も高昌国(こうしょうこく)も、そしてバーミヤンの石窟群も破壊され朽ち果てながらしかし雄弁に、この地に花咲いた文化の残り香を漂わせている。 人の作ったものはいつかは壊れる。しかし守り、伝えるという強い意志があればそれを伝え続けることは不可能ではない。受け継がれた文化を守ることは、未来の文化を創造するということに他ならないのだ。」
プロフィール
1972年東京都生まれ。写真家・映像ディレクターとしてボーダー(境界線)が日常生活にどのような影響を与えるかをテーマに、撮影を続ける。2002年11月アフガニスタンを訪問(平山郁夫は2002年9月に訪問)、その時の様子は写真集「ある日、―One Day,Under The Same Sun)」に収められている。2017年に南北朝鮮の人々をとらえた写真集『border|korea』(リブロアルテ)を発表、コンセプチュアルで象徴的な表現によって大きな評価を得た。2020年東京都写真美術館「日本の新進作家」に選出されている。
Twitter @yusuke_hishida
https://www.yusukehishida.com/
https://www.yusukehishida.com/afghan2002