日本美術院は明治31年(1898年)、岡倉天心の指導理念のもとに開院されたのち、天心の一周忌にあたる大正3年(1914年)に横山大観等によって再興され、いまに続いています。その再興の本旨は「芸術の自由研究を主とする。故に教師なし先輩あり。教習なし研究あり。」というもので、日本美術の伝統を維持しながら日本画壇に新たな息吹を与え続け、いまもその先導的・中心的な役割を担っています。
日本美術院による日本画の公募展である再興院展が全国を巡回するうちのひとつとなる本展では、同人作家・招待作家の作品と各賞受賞作品に加え、入選作品より広島に縁のある作家の作品を選んで展覧し、日本画壇の最新のトレンドとともに底流する日本画のこころを紹介します。
昭和から平成を生きた日本画家・平山郁夫は「日本文化の伝統を踏まえ、文化財を保護しかつ芸術を奨励して未来に繋げる道を示す」という岡倉天心の理念を長く実践しました。そして、平成8年(1996年)には日本美術院第4代理事長に就き、平成21年に亡くなるまでその職にあり、日本画の革新を目指して公私に亘って研鑽を重ねました。このような平山郁夫の生き方や理念を広く感じていただくことを目指す当館での再興院展開催に合わせ、第1展示室では『スポット展示 平山郁夫の歩み』を行い、日本美術院での活動を中心に平山郁夫の足跡を紹介します。
開催期間
令和8年3月14日(土)~令和8年4月19日(日) 37日間
展示構成
第1展示室:スポット展示 平山郁夫の歩み
第2展示室:再興第110回院展
第3展示室:再興第110回院展
※会期中、平山郁夫作品は第一展示室のみとなります。
入館料
一般1,200円、大高生500円、中小生300円
(10名以上の団体は一般1,100円、大高生400円、中小生200円)
会場
平山郁夫美術館(広島県尾道市瀬戸田町沢200-2)
後援
広島県、広島県教育委員会、公益財団法人ひろしま文化振興財団、尾道市、
尾道市教育委員会、NHK広島放送局、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、
テレビ新広島、尾道エフエム放送、エフエムふくやま、南海放送、テレビ愛媛、
あいテレビ、愛媛朝日テレビ





