Skip to content
日本語
English
中文
한글
オンラインショップ アクセス
イベント
平成29年7月29日(土)17:00~20:30

【国際研究フォーラム 第三回 広島大学・首都師範大学 研究與教育協同創新学術研討会】

東西を旅した聖人とその声跡(こえ)

 

2015年の広島大学と首都師範大学との共同大学院プログラム設置を機会として始められました学術研討会は、東西文化交流、日中文化交流を主としてテーマとしてこれまでに「東アジア文化とシルクロードの縁」、「仏教の東漸西漸」の2回の会議を開催してきました。第3回目となる今回の会議では、これまでの議論を発展させるべく、「東西を旅した聖人とその声跡(こえ)」と題して開催いたします。

今回の会議では、生口島の平山郁夫美術館を会場として開くことになりました。平山郁夫画伯(1930-2009)は、広島県のこの生口島が生んだ世界的にも有名な日本画家、教育者で、文化財保護事業や国際交流事業でも活躍された方であることは、あらためて言うまでもありません。また、われわれ敦煌、シルクロード研究者とも縁が深く、仏教、シルクロードをテーマに数々の作品があるばかりではなく、敦煌莫高窟の保存事業、バーミヤンの大仏保護事業、日中交流事業に力を傾けられてこられた方です。その平山郁夫画伯を記念するこの美術館で会議を開くことは、われわれにとってたいへん意義深いことであります。またこの生口島も我々と深い縁があるようです。生口島は瀬戸内海のなかで古来宗教の聖地とされてきた島であり、芸予諸島内の最高峰である観音山があり数々の寺社が残されております。そうした中には、後白河上皇の皇女が入寺され、また後鳥羽上皇の時代には法然上人が配流の際に立ち寄られたとされる光明坊もあります。またこの光明坊には、後鳥羽上皇の寵愛する松虫、鈴虫という姉妹の姫が法然上人の弟子、安楽の唄う『六時礼讃』念仏を参詣して感動のあまり出家しこの寺へやってきて念仏三昧の生活を送った、という言い伝えも残されています。瀬戸内海交通は広い意味では東西交通路の一部であり、そのなかの宗教の聖地、念仏の聖地と言う点でも、この島自体も我々の研究とは深い縁があるのです。

今回の会議では、このような縁から、「東西を旅した聖人とその声跡(こえ)」と題することにいたしました。東西を旅した聖人とは、ユーラシア大陸の東西の様々な文化間を移動し文化交流に貢献したすべての先人のことです。声跡(こえ)とは、そうした先人がこれまでに発しその時代の社会や後世に影響を与えた声のことを言います。ある文化に影響を与えた外来文化をもたらした先人の声、それを記録した経や詩文、そして先人の声を継承し先人を敬う行為として行う儀礼について議論を深めていきたいと思います。(広島大学 荒見泰史)

 

日時 平成29年7月29日(土)17:00~20:30

場所 平山郁夫美術館 第三展示室

参加費 無料

対象 どなたでも


【プログラム】

 

17:00 開幕式

挨拶 佐藤利行 (広島大学 理事・副学長)
呉勁松 (中華人民共和国駐大阪総領事館 領事・教育室長)
平谷祐宏(尾道市長)

17:20 講義1 荒見泰史(広島大学)
「東西を旅した聖人とその声跡」

17:50 声明実演
松尾邦照(真宗興正派善教寺住職)
「五會念佛作法」

18:20 講義2 本田義央(広島大学)
「インドの聖人と讃」

休憩(18:50‐19:10)

19:10 講義3 楊明璋(国立政治大学)
「義浄三蔵法師と讃」

19:40 講義4 白須淨眞(広島大学)
「音楽法要・六時礼讃と念仏停止─生口島(尾道市瀬戸田町)光明坊の伝承の紹介」

20:10 自由討論
Discussants:高井龍(京都大学)

20:30 閉会挨拶 李均洋(首都師範大学)

【お問合せ】

・平山郁夫美術館  TEL 0845-27-3800

・広島大学院総合科学研究科 教授/敦煌学プロジェクト研究センター長 荒見泰史

TEL 082-424-6347

 

トップへ戻る